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定期テストに必ず出題される 情報の特性4つ

たくみ

「情報の特性」は定期テストにも必ず出題されるよ。しっかりと覚えて、得点力アップを目指そう!

絶対覚えよう 「情報」がもつ4つの特性

「特性」とは、「他にはない特別な性質」のことです。「情報」には特別な性質がいくつもあります。

その中でもずばり、テストに出る「情報の特性」は次の4つです。

  1. 形がない
  2. 消えない
  3. 簡単にコピーできる
  4. すぐに広がる
それぞれどのような特性なのか、「とある滝で撮影した写真」を例に解説していきます。定期テストでも問われる内容なので絶対覚えるようにしましょう。

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消えない

「情報」は誰かに渡したり、伝えたりしても消えません。
皆さんも知っている「徳川家康」という武将がいます。戦国時代に活躍したとてもかっこいい武将ですが…



武田信玄と対決した「三方ヶ原の戦い」にて敗北したとき、なんとう〇こを漏らしながら逃げたというエピソードがあります。



こんな恥ずかしい話、絶対に世の中に知られたくないですよね。しかし家康本人がこの経験を後に活かすため記録させたと言います。その記録が引き継がれ、「家康はう〇こを漏らしながら逃げた」という情報が今でも残っています。 例え現代の徳川家の方々が「徳川家の恥だから消したい!」と思っても、すでに世界中の人がこのエピソードを知っているため消すことは出来ません。
このように一度発信された情報というのは決して消えることはないのです。

また、別の例としてX(旧Twitter)に画像をアップした場合はどうでしょうか。例えばこちらのかっこいいワンちゃんがたまたまボールのキャッチに失敗してしまいました。 その瞬間の写真がこちらです。



ワンちゃんは「見た目は面白いし友達には受けるかも」と軽い気持ちでX(旧Twitter)に投稿しました。



するとたくさんの「いいね」と「リポスト(旧リツイート)」がついてしまい、すごい勢いで拡散していきました。知らない人にも見られてしまい、恥ずかしくなって元の投稿を削除しましたが、すでに世界中の人々に「このワンちゃんはボールキャッチが苦手な犬なんだね」と覚えられてしまいました。



このように、X(旧Twitter)やインターネット等へ情報をアップしてしまうとたくさんの人に見られるため、その情報を消すとことが出来なくなってしまいます。
インターネット上にある、消せなくなってしまった情報のことを「デジタルタトゥー」と呼びます。「タトゥー」とは入れ墨という。入れ墨は一度入れてしまうと消すことが出来ません。入れ墨と同じように「インターネットに情報を流すと一生残り続けるんだ」ということを頭に入れてSNS等を楽しむようにしましょう。

「情報は消えない」という特性を、難しい言葉で「残存性」と呼びます。テストでは「残存性」という言葉で出題されることが多いので、ぜひ覚えておきましょう。

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「情報」は消えない

「情報」は消えません。
この「写真」を誰かにあげると、自分の手元から無くなってしまいます。しかし写真から得られる「景色がきれいだ」という情報はどうでしょうか。写真を見てその情報を得た後も、その写真は「景色がきれいだ」という情報を持ち続けます。
このように、「情報」は誰かに渡しても自分の手元からは消えないという特性があります。

「情報は消えない」という特性を、難しい言葉で「残存性」と呼びます。テストでは「残存性」という言葉で出題されることが多いので、ぜひ覚えておきましょう。

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簡単にコピーできる

「情報」は簡単に増やすことが出来ます。
この「写真」そのものを増やそうとした場合、コピーのために時間やインクが必要になります。それに対して、「景色がきれいだ」という「情報」はその写真を見た人の分だけ増えます。
このように、「情報」は簡単にコピーをすることが出来ます。

「簡単にコピーできる」という特性を、難しい言葉で「複製性」と呼びます。テストでは「複製性」という言葉で出題されることが多いので、ぜひ覚えておきましょう。

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すぐに広がる

「情報」はすぐに広がります。
この「写真」をたくさんの人に渡そうとした場合、大量に準備するだけではなく実際に届ける必要があります。特に距離が離れたところに届けようとすると時間もかかります。
しかし情報の場合、その写真を見せることさえできれば一瞬で広げることが出来ます。例えばこのブログのようにインターネットに公開したり、X(twitter)で投稿したりすることで世界中の人に一瞬で広げることが出来るのです。
このように、「情報」はすぐにたくさんの人に広げることが出来ます。

「すぐに広がる」という特性を、難しい言葉で「伝播性」と呼びます。テストでは「伝播性」という言葉で出題されることが多いので、ぜひ覚えておきましょう。

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情報の特性が持つ恐ろしさ

「情報の特性」について説明してきました。この特性は便利な反面、とても怖いところもあります。特にSNSと組み合わせることで不幸な事件が起きることもあります。今からその例を交えつつ、実際に情報の特性が私たちの身の回りでどのように発揮しているのかを確認していきましょう。

例えば私が「X」で下記の内容をつぶやきました。



もちろんこんな非常識な投稿は大炎上してしまいますよね。それに焦った私は「コンビニ冷蔵庫に侵入した」という情報を消そうと思いました。
しかし情報というものはSNSに投稿した瞬間、世界中に広がります(伝播性)。また自分の投稿を削除しても誰かの記憶に残っていたり(残存性)コピーやスクショを取られている可能性があります(複製性)
「誰が見たかわからない」「コピーやスクショがどこにあるかわからない」という状態です。



この情報を完全に消すためには世界中の人々の記憶や、データを保存できる機械から「コンビニ冷蔵庫に侵入した」という情報を消す必要があります。もちろん私はただの人間なのでこのようなことは出来ません。



つまり、私は今後「コンビニ冷蔵庫に入るような人だ」という情報をずっと背負って生きていくことになるのです。反省した私は泣きながら謝罪動画を上げ、世間に許してもらうよう努力するしか道はないのです…

SNSやインターネットに何かを投稿するときは、「情報は消えない」「簡単にコピーできる」「すぐに広がる」という特性をしっかりと理解したうえで一生胸を張って誇れるような情報を投稿するようにしましょう。

練習問題

次の1~4の文章の中から間違っているものを選択してください。
  1. 情報は誰が受け取っても全く同じ価値がある。
  2. 情報は誰かに渡しても自分の手元から消えることはない。
  3. 情報をコピーするためには複雑な方法が必要である。
  4. 情報はすぐにたくさんの人に広げることが出来る。

「情報」って何?

情報の特性について説明してきましたが、そもそも「情報」とはどのようなものなのでしょうか。これを理解することで、「情報」という科目でどのような能力を得られるのかが分かってきます。

「情報」とは

ずばり「人が判断したり、行動を決めるための材料となる事実やデータ」のことです。
部活動を決めるとき、「このスポーツが好きだ!」とか「仲の良い友達が入っているから…」といった様々な理由で部活動を決めますよね。このように何かを決めるための判断材料になるものを「情報」と呼びます。

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情報科目を学んでいくと「情報を正しく取り扱える」ようになります。

「情報」が生まれるまで

私たちの役に立てるような情報が生まれるまでの流れについては下記の通りです。
  1. 事実や出来事、現象が発生する
  2. 文字や記号、数字などを使って①を表現する(データと呼びます)
  3. データに対して意味を持たせたり、解釈をつける
このままだと少しわかりづらいので、先ほどの「冷蔵庫侵入事件」に当てはめるとこのようになります。
  1. 冷蔵庫に侵入するという事件が発生する

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  2. その瞬間を撮影することで「写真」として事件が表現される

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  3. その写真を見た人が「この人は冷蔵庫に侵入するような人なんだ」という解釈をする

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このように「事件」から「データ」が作られ、それを元にして「情報」は生み出されています。

練習問題

下記の文章にて、空白部分を埋めてください

「情報」とは( ① )ための材料で、( ② )を元にして生み出されます。
( ② )は世の中の出来事や事実等を文字や記号、数字などを使って表現したものです。